2015年6月30日火曜日

「めでたし、めでたし?」

2013年の末に、「めでたし、めでたし?」というタイトルのある広告コピーが話題になりました。



このコピーは、日本新聞協会広告委員会が開催した、「2013年新聞広告クリエイティブコンテスト」の最優秀賞に選ばれました。
TBWA\HAKUHODOの山﨑博司さんが生み出したものだそうです。
このコピーのテーマは、「しあわせ」だそうですが、どっからどう見ても悲しみであふれています。
でも、なんだか胸に直接訴えかけてくるものがあり、すごくシンプルなデザインにも関わらず、目が離せなくなります。

「ある人にとっての正義や幸せといった価値観は、他の人の視点では全く違うかもしれない。」
「幸せや正義の定義は、ひとつではない。」

そんな想いを、山﨑さんはこのコピーで訴えたかったそうです。
このコピーを考案したきっかけは、シリア内戦に対するアメリカの軍事介入問題だったそう。
でも決して、反戦運動をしようとしたわけではなくて、物事を様々な側面から考えることの大切さや、「相手の立場に立って考える」ことの大切さを伝えたかったそうです。

自分が良かれと思ってやっていることも、立場を変えると、目線を変えると全く違うように見えているかもしれませんね。
私自身も、「自分が嫌なことは人にしない」と教えられて育ってきましたし、実践してきました。
しかし、「自分はいいと思っていることを人にする」ことが、必ずしも「相手にとっていいこと」ではないかもしれないんですよね。
もっともっと深く人間関係を考えるきっかけになるコピーでした。


「物語は、"めでたし、めでたし"で終わってはいけない。本当にそれがめでたいのかを考える必要があるはずだ」(by山﨑さん)

2015年6月29日月曜日

発想力

私が今一番苦戦しているのは、アイデアワークだったり、「自由」な課題です。
デザイナーに不可欠な発想力が、無いんです。いや、無くはないはず!乏しいんです。。

たまたま見つけた拾い物の画像なので、誰が作られたものなのかもわからないのですが‥‥。
発想力に深く感動した画像を載せてみます。お気に入りを抜粋!!

物を正面から捉えるだけじゃなくて、右や左、下から見てみたり、裏側から、または内側から、はたまた鏡に映してみたり、影だけ切り抜いてみたり。

頭を柔らかくするために、これからもたくさん面白い資料を探していこうと思います!!





2015年6月28日日曜日

寄藤文平さん

今回は、アートディレクター、グラフィックデザイナー、イラストレーターと、たくさんの肩書を持つ寄藤文平さんについてです!

実は寄藤さんは、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を中退されています。
しかし、2000年には有限会社文平銀座を設立し、広告やロゴデザイン、アニメーション制作などを手掛けています。
大学を出ている、出ていないは関係無い!なんて言ってくれてるみたいです。
私がそう感じてるだけですが(笑)


寄藤さんの作品は、皆さんも必ず目にしたことがあるかと思います。
日本たばこ産業の、『大人たばこ養成講座』。
見たことありませんか?
駅構内などにもたくさん貼られています。
ここでは、アートディレクションとイラストレーションのお仕事をされているみたいです!




この細かくてちょっと笑えるイラストのこのシリーズは、実は初級編で1〜106個あります。
どれも全部発想が面白いので、アイデアをひねり出すためのいい資料になりそうです♪笑

他にも、
『死にカタログ』(2006年)
『地震イツモノート』(2007年)
『数学のモノサシ』(2008年)
『元素生活 Wonderful Life With The ELEMENTS』(2009年)
『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』(2009年)
などの本も販売されています。

『ラクガキ・マスター 描くことが楽しくなる絵のキホン』(2009年)
は、私がまだ体育系の大学に通っていた時に、大学の本屋で買いました。
その本が今になってこんなに読み返したくなるなんて・・・。


寄藤文平さんの作品、皆さんも是非見てみてください!!

2015年6月23日火曜日

今日マチ子さん

今日は、漫画家の今日マチ子さんについてです。

むかーしに、お姉ちゃんだったかお母さんだったかお父さんだったか・・・
に、勧められて知りました。
その時は「水彩の色合いが綺麗」と、ただそれだけ。

作品ひとつひとつによく目を通すようになったのは、割と最近でした。

今日マチ子さんは、水彩の綺麗な色使いで、「戦争」をテーマにした作品を多く描かれています。
戦争を直接的に描くというよりは、カラフルな果物やお菓子などと一緒に、遠回しに表現しています。

「綺麗」「戦争」

相反するようなテーマを、水彩の柔らかいタッチが、その隔たりを和らげているようで・・・。
漫画家さんではありますが、イラストレーターに近いような気がしています。勝手に!
今日マチ子のセンネン画報」(http://juicyfruit.exblog.jp)というblogで、毎日のらくがきや作品のかけらなどをたっっっっっっくさん載せていらっしゃいます。
イラストレーションの量がハンパないので、まだまだ全部見切れません。

戦争を考えるきっかけがたくさんあります。
本当に、多くの方に見ていただきたい作品ばかりです。
「友達を埋める」

「命の長さみえる化」

「墜落・脱出」

「富と飢餓」

「幽霊船」

「戦争・体育・戦争」

「断髪の拒否」

「爆弾でバラバラになる」

「神風vsエスパー」


戦争をテーマにしたもの以外ももちろん描いていらっしゃいますよ。
1枚1枚、物語が隠されているような。
何かこちらに訴えかけてきているんじゃないのかな。
そんな気持ちになるイラストばかりで、つい見入ってしまいます。

「縄跳びとんだ瞬間、影だけが残った」

「夜明け前、すこしあと」
「リボン」





おまけですが、今日マチ子さんが飼っていらっしゃるにゃんこが、ありえないくらい可愛いです。
猫好きの方、こちらも要チェックですよ!!!!
猫嬢ムームと秘書ネルネ

2015年6月21日日曜日

ヒグチユウコさん

今回はイラストレーターのヒグチユウコさんを調べてみました。
アイデアワークの授業で、素材探しのために訪れた東急ハンズで、たまたま作品をお見かけしました。
以前からいろんなところで目にしたことのあるイラストだったので、気になり、手に取りました。

ヒグチさんは、多摩美術大学の油画科を卒業し、ファッションブランドのあちゃちゅむ、メラントリックヘムライトや、アフタヌーンティー・リビング、画材で有名なホルベインなど、様々な企業とのコラボを展開されています。
皆さんも、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか??

グラフィック社から、「ヒグチユウコ作品集」「ポストカードブック」が発売されています。
「ヒグチユウコ作品集」の方は、私も手に取ったことがあります!
ものすごく綺麗です!!
今度買ってきます!!

今回は作品の簡単な紹介で終わりますが、次回もう少し詳しく色々な作品を見てみたいなと思います!
猫の作品が多いので、猫好きな私としては・・・たまらんです(笑)







2015年6月14日日曜日

資料集め!

授業の中で、お金の使い方について、

「消費」「浪費」「投資」

というお話がありました。

食べ物や、生きていくために必要最低限のものにかけるもの。
それが消費。

無くても生きていける、そこにお金をかける必要のないものにかけるもの。
それが浪費。

将来の自分のためになるものにかけるもの。
それが投資。

ということでした。

昔っから色鉛筆の本や、自体の本や辞書を集めるのが好きで、家はそういった本だらけなのですが、授業で紹介していただいたような、「デザインの資料」はあまり持っていないことに気付きました。

それに、最近コピーが気になって気になって仕方ないので、名言にたくさん触れたいなぁと思っていました。

と、いうことで、行ってきました。古本屋!

着物の資料も探していたので、たっくさん買ってしまいました!
未来の自分への投資です!
さぁ、節約生活しよっと!笑

明日からはこれらの本にじっくり目を通していきたいと思います!


2015年6月13日土曜日

「金沢に来るなら・・・」

 仕事で金沢に行っていた友達がinstagramにアップしていて、ハッとされられました。

北陸新幹線で訪れた観光客を歓迎するための大型タペストリー。
6月8日に、金沢駅東広場もてなしドームに掲示されました。


「金沢に来るなら、春か夏か秋か冬がいいと思います。」




・・・だからいつよ!!!!

とはならないですよね(笑)

「いつ来ても魅力的ですよ」
「だからいつでも来てくださいね」

そんなメッセージが込められているような気がします。


言葉を見てじーんとすることはすごく多いのですが、いざ自分で考えてみろ!
と言われると、全く浮かんで来ません。
コピーライターの方、本当に尊敬します。

今回のこのコピーは、第63回日本観光ポスターコンクールで国土交通大臣賞を受賞した観光ポスターのキャッチコピーだそうです。
そういうコンクールもあるんですね。
いつか、ちょっと、チャレンジしてみたい気持ちもあります。

いい言葉、素敵な言葉、響く言葉。

もっともっと出会えますように。


2015年6月9日火曜日

ISETAN SHOW WINDOW

先日、お買い物で伊勢丹を通った時に・・・

ふと目に入ったショーウインドウ。
いつもいつも、全部違う種類でかわいいなぁ。
くらいにしか思っていなかったのですが、「デザインを探す」「デザインを見る」ようになってから、コロコロ変わり、そして毎回全部が素敵なショーウインドウを、いろいろ知ってみたくなりました。

ずっと昔に、年始だったか、着物を着たマネキンが、色とりどりに、そして着こなし方も様々な姿で飾られているウインドウを見ました。
それが、気になりだしたきっかけだったと思います。
残念ながら、調べてみてもそのショーウインドウがどんなものだったか、誰が手がけたものだったのか、出てきませんでした(涙)

最近のショーウインドウを調べてみたら、つい先日に授業で習った「森本千絵さん」が手がけているものもありました!!!
びっくり!!!
森本千絵さんは、ショーウインドウだけでなく、伊勢丹自体をジャックして、オリジナルの商品を売りだしたり、売り場のデザインをしたりしていました。
規模が違いますね!さすがです!!









そして、宇野亜喜良さんが手がけたショーウインドウも素敵でした
女性を種類別にして、それぞれをそのタイプの女性の部屋に見立てているそうです。
イラストにも、ぐっときちゃいますよね〜・・・。








そして私のお気に入りはこれです!!!
テーマは「ISETAN JAPAN SENSES」だそうです。
普段使い慣れた、美しい日本語のキーワードを通して表現されています。




あいづちのウインドウに、かなづちが落ちているところに、なんだかクスッと笑いが漏れる。
ありがとうのウインドウには、頭を深く下げた小さい人たちがたくさん!
細かいです。
綺麗な温かい日本語を使って、日本の良さを、日本人の良さを感じられる作品だなぁと思いました。

皆さんもぜひ!注目してみてください!!